以前、曲を思いついてからシーケンサーに打ち込むまでのパターンについて紹介させていただきました。
その中で作曲の流れについていくつか紹介させていただきましたが、その前の段階として
- 曲を思いついても形にできない
- そもそもどうすればメロディーを思いつくのか?
といったお話をうかがったことがあります。
せっかく良い曲が思いついたのに、うまく形にできないと悲しいですよね…。
作曲のどこが難しいと感じるかは人それぞれだと思いますが、僕自身も作曲が難しいと感じることは多々あります。
ですが「思いついた曲を打ち込んで形にする」ことは、決して難しいことではありません。
自分なりに決まった手順さえ踏めば、思い浮かんだ曲を形にすることが出来ます。
今回の記事では、
- どんな時に曲が思いつくのか?
- 僕が実践している曲をすぐに記録する方法
- 思いついた曲を忘れないようにする音楽アプリ(iPhone)
について紹介していきたいと思います。
感覚的かつ個人的なことなので、お話しするのも恥ずかしい部分もありますが…これから作曲活動をされる方、曲作りに興味がある方の参考になれば幸いです。
どんな時に曲が思いつくのか?【日常の中での意識が大事】
そもそもどういった時に曲が頭に流れているのか考えてまとめてみました。
景色を眺めている時
自然の風景でも、人の往来でも、何なら画面の中の風景でもかまいません。
そういったものを眺めている時、その風景にはこんなBGMだな、と私は考えます。
僕の場合は目に飛び込んできた風景からアイディアを得ますが、曲作りのために海を見に行ったり、一人旅をされる方もいらっしゃいますよね。
そんな曲作り、憧れます。
僕には時間も経済的ゆとりもありませんが(笑)。
楽器を触っている時
楽器を弾きながら曲を考える方は多いですよね。
楽器を無心に鳴らすことで、思わぬアイデアを生み出せることがあります。
僕は即興のようなカッコ良いことは出来ませんが、ピアノやギターを適当に鳴らし、音の出し方など変化をつけることでインスピレーションを受けることがあります。
シンセサイザーやMIDIキーボードで、音色を変えながら弾いてみるのも良いと思います。
何もせずぼーっとしている時
これが僕にとっては一番のゴールデンタイムです。
風景や楽器から得られるアイディアは、これまでの経験に基づく部分が(僕の場合は)大きいですが、ぼーっとしている時に思いつく曲は特にオリジナリティがあると感じます。
何もせず…とは言っていますが、シャワーを浴びている時、仕事の合間(何なら仕事中)など、一旦頭を空っぽにできるタイミングは貴重な作曲時間です。
人知れず頭の中で出来てしまうのも作曲の魅力の一つだと思っています。
こんな感じで曲を思いついていますが、僕の場合は子供の頃から曲を考えて頭の中で流すのが習慣というか、癖のようになっています。
そのため、思いついた曲のストックはたくさんあります。
皆さんも自分で考えた歌を歌っている小さい子供を見たことはないでしょうか?
そういった習慣は、人によっては幼い頃から自然に身につくものだと思いますが、日頃から意識することで身につけることもできると僕は思います。
思いついた曲を忘れないようにする方法【アプリと手書き】
僕自身どのように作曲をしているのかというと、「無意識にオリジナルの曲が頭に流れてる!」と気付いた時、忘れないよう紙に書くか、すぐにアプリに打ち込むようにしています。
思いついた曲をアプリで記録する方法
アプリに打ち込む際は、iPhoneデフォルトのGarageBandというアプリを使っています。
演奏する形で録音できるため、非常に優秀です。
GarageBandを使った記録の手順としては
録音は何回でもやり直せますし、音色の変更やメトロノームの使用もできます。
他の楽器に慣れている方はSTEP.2で他を選んでも良いのではないでしょうか。
他にも楽器のチューナーとしても使えたり、これだけで曲を完成させることもできるなど、デフォルトのアプリとは思えないほどの機能が備わっています。
是非お試しください。
Bluetoothのオーディオ機器に繋いでいるとタイムラグが生じるので注意が必要です!
思いついた曲を紙とペンで記録する方法【なにかの合間にすぐできる】
独自の方法ですが、仕事の合間など、メモを取っているふりをして曲を記録できる方法をこっそり紹介します。
楽譜を書くよりは、
- 短時間で書くことができること
- あくまで自分が思い出せれば良い
ということを踏まえて参考にしていただければ幸いです。
僕はCDEFGABのコードで書きますが、ドレミファで書いても良いですし、手元に楽器が無くて音程がわからない場合などは番号で記載(最初の音を0として一音階くらい上なら1、下なら-1と書くなど)してもいいでしょう。
以下の画像では、メロディーがわかりやすい「ちょうちょう」を参考にしてみました。
この時に間隔を開けたりして、リズムがわかるようにしておくことがポイントです。
ちなみに僕は拍数を●で書いています。
メロディーラインだけだと、どんな曲だったかを忘れてしまう可能性があるからです。
STEP.1を参考に、音階や数字などで最低限記載するようにしましょう。
↓僕が実際に書く時はこんな感じです。
↓音階がわからない場合はこんな感じに書いてみてはいかがでしょう。
2パターン紹介しましたが、とにかく思いついたらすぐに記録しておくのがポイントです。
もし忘れてしまったら、その曲の続きを聴くことは出来なくなるので非常にもったいないです。
作曲するために日頃から気をつけていること
もう10数年前だと思いますが…女性ミュージシャン(多分木村カエラさん)が、曲作りしている間は他の人の音楽を聴かないようにしている(影響を受けてしまうから)と話されていました。
僕も同じような理由で、
- 曲を2週間くらい全く聴かない時期
- 参考にするため聴き続ける時期
を意識して分けています。
音楽を聴くことは大好きなので、ずっと聴いていると頭の中でそれしか流れなくなってしまうからです。
思いついた曲を形にするための手順【まとめ】
曲が思いつく環境や、思いついた時の記録方法などについて僕なりに紹介させていただきましたが、僕は曲が思いついたら、すぐにメロディーをメモに残したり、アプリで録音してアイディアをストックしています。
あとは落ち着いた環境で仕上げに取りかかり、自分が思うような形にしていけばいいんです。
自分にあった方法を見つけて、気軽に曲作りを始めてみてくださいね。