頭に浮かんだメロディーをDTMソフトに打ち込んだ時、メロディーや音色は決まっているのに、違和感を感じたり、イメージ通りの曲にならなかったことはないでしょうか?
全ての曲には「調」という規則が存在し、これを知っていて守っておくだけで、極端な話、どんなメロディーでも曲として成立させることができます。
「調」というのは、いわゆるハ長調とか変ロ短調といったものです。
なんかクラシックとか音楽の授業みたいなイメージで、身近でなかったり、難しそうと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
実際は決して複雑なものではなく、本記事では簡単に説明させていただくので、できれば楽器を手元にご用意いただきながら参考にしていただけると幸いです!
【DTMのコツ】音名についての簡単説明
まずは「〇長調」といった音名の説明をしたいと思います。
この〇の中には、その曲のキーになる音が入ります。
キーになる音階は、ドレミファソラシの音のどれかになるわけですが、このまま「ド長調」とは言わずに日本ならではの言い方「ハニホヘトイロ」で表します。
それぞれの音に当てはめてみると、
ハ長調、ニ長調、ホ長調、へ長調、ト長調、イ長調、ロ長調といった感じになります。
♭が付く場合は変(へん)〇長調、♯は嬰(かい)〇長調になります。
長調の他にも短調というのがあります
簡単に言ってしまうと、
- 長調は明るい曲
- 短調暗い曲
になります。
おもちゃのマーチは長調、ドナドナは短調になりますね。
…フィーリングです!
短調については後ほど説明しようと思います。
コード
先ほどのドレミファソラシはCDEFGABといった海外の音名バージョンもあります。
ギターとかに多く使われています。
知っておくとなにかと便利ですよ。
キーになる音と調号
童謡『シャボン玉』を例に見てみましょう。
この曲は一般的にはへ長調、すなわちキーになる音は「ファ」です。
キーになる音は曲を締めくくる音で判断することができます。
曲の最後の部分の「こわれて きえた」の「た」は「ファ」で、この音以外、締めくくりとしてはあり得ないとは感じませんか?
へ長調の調号(半音になる音階)はシに♭が付くので、これとキーになる音を締めに持ってくることを守っていれば、曲として統一感が出るわけです。
※♭(または♯)は違和感のない範囲で外したり、他の音につけても大丈夫です。
以下に調合の表を載せたので、参考にしてみてください。
【DTM作曲のコツ】キーになる音と曲の締めくくりの音を意識しよう!
作ってみた曲に違和感を感じたり、イメージ通りの曲にならなかった時は、「その曲のキーになる音」と「その曲を締めくくる音」を意識して曲調を構成してみるとしっくりくるかと思います。
ちなみに、キーになる音は、メロディーラインの最後の音ではありません。
全ての曲に当てはまるわけではないのですが、メロディーが終わり、最後伴奏だけになって終わる曲の場合は、だいたいその伴奏の最後の音がキーになる音になっています。
鬼滅の刃の主題歌『紅蓮花』を例に見ると、歌の最後の「照らして」の「て(シ)」ではなく、曲の最後のギター、およびベースのデンデンッと言う音、つまり「ミ」がキーの音になり、この曲の調は「ホ短調」になるわけです。
かなりザックリとした説明ですが、上記を知っておくだけで、曲作りがグッと楽になるはずですよ!